「よろしくおねがいします」
マリンが訓練場へ行くと、ソロイが新兵に稽古をつけていた。
新兵だけでなく、申告すれば誰でも稽古をつけてくれるらしい。
稽古の後だろうリュートが、他の様々な騎士が、床にへばっている。
しかしマリンは嬉しそうにソロイに駆け寄り挨拶をすると、すぐさまソロイに稽古を申し込む。
可憐な少女が傷でも作っては…と誰もが思った。…一番最初に。
しかし、騎士たちの中の可憐な少女像は見事に砕かれることとなる。
…可憐な少女は強かった。最早リュートよりも。
アークにも、最高で3本中2本は取れるほどになっていたのだから…。
マリンは数少ないソロイのしごきに耐えうる人物であることは、最早周知の事実であった。
ソロイはといえば、マリンが姿を見せると多少雰囲気が柔らかくなる。
マリンが騎士院を気に入っており、よく顔を見せるのを知ってか知らずか、
ソロイもまた騎士院に姿を見せることが多くなった。
そのため、泣く騎士が多数出るのだが…。
アーク曰く「おめーの所為でソロイ様の来る回数が増えたんだよ」らしいが…。
ソロイはそこら辺の騎士に木刀を持って来させマリンに渡す。
「…では、始めましょう…」
「はい。よろしくおねがいします!」
後書き
ソロイvマリン。お題見て浮かんだのがやっぱり訓練場だからさぁ。
マリンちゃん紫紺の騎士一歩手前な感じですね。
日付けは合いませんが、(だってどう考えてもED前だもん)気になさらず…。
BGM ふしぎ遊戯CD BOOK抜粋
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