運命



ねぇ、マリンさん。君は知っているのかな…。どれ程君が大切か。

ねぇ、マリンさん。君は気付いているのかな…。どれ程君が愛しいか。


ずっと、ずっと。君だけが大切だった。
ずっと、ずっと。君だけが愛しかった。





もう逢えないかも知れない…。
そう思ったけど、それでも僕はダリスに渡った。
これ以上、見ていたくはなかった。
…いや、見られなかった…。
僕はもう、ここにいてはいけないんだと思ったから。


…逃げたんだ…。



アロランディアから。アークから。





……君から…。




見ていたくなかったんじゃない。
見られたくなかったから…!






僕は、少し変わったと思うんだ…。
あの時の僕とは、多少、変わったと…。



ねぇ、マリンさん。君は今、何をしているのかな。
僕をまだ、想っていてくれているのかな…。

ねぇ、マリンさん。僕にとって、君との出逢いは運命だったんだよ。
だって、君は色んなことを僕にくれた。
嬉しいキモチ、優しいキモチ、醜いキモチ…。
そう、総てを君がくれた。


君は僕の女神。
誰にも譲れない、見せたくない、僕だけの女神…。



今、やっと君に会いに行ける…。



後書き

船上のリュート独白〜。
これから会いに行くマリンに対する思いですね〜。
もう乗り越えたので、昔の事でうじうじしたりはしないので
あっさりと気持ち切り替わってますね〜(^^;
それでいいのか!?って気がしないでもない。
まぁ、最後はリュートで行こうって決めてたから、いっかv



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