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信じる
『先生を信用しないで』
真摯なユニシスさんの瞳が、拒むことを躊躇わせて、私は思わず頷いてしまった。
でも、やっぱり疑ってかかる事は、できないよ…。
だって、あの装置の事を話してる時の先生、とってもうれしそうに笑うの。
とっても幸せそうに微笑むの。…私の、大好きな笑顔を浮かべてくれるの…。
先生、私にもあの装置を好きになって欲しいって言ってた。
とても優しい顔で言ってくれた。
……嬉しかった……。
私はあの装置は好きじゃない。好きになれない。
でも、先生の笑顔を曇らせたくなくて、『好きです』なんて言ってしまった。
先生の笑顔を閉ざしたくなくて、嫌われたくなくて、好きじゃないって、言えなかった。
嫌いですなんて言ったら、嫌われるかもと思って、
先生が好きだから、私も好きですなんて、言ったの。
それでも、やっぱり少し後ろめたくて先生を見上げたら、
先生の笑顔が本当に、本当に素敵で、何もかもが、どうでも良くなってしまった…。
あの装置は良くないものだって、分かってるの。感じるから…。
何かを感じてる。アレは良くないって、危険なものなんだって…。
でも、先生からあの装置を奪うなんて、できないよ…。
先生を信じたいよ。誰よりも好きな人だから…。
疑いたくなんかない…。
だって、
だって先生は、良くして行きたいだけなんだから……。
後書き
ヨハン←マリンの、少し思考がやばめのマリンちゃん?
最後でマリンはユニよりもヨハンを取ったことになりますね。
てことは、神殿に忍び込むときに協力しないから…。
あれ?ヨハンルートも消滅したっけか?
これは、帰り道ですね。ユニの『信用しないで』発言の帰り。
そこで、ちょっと考えてる図です。自問自答しながら、間違った方へと歩を進めるマリンです。
暗くてゴメンナサイ…。
BGM 地球ぎ
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