ありがとう



『リュートさん、ずっと待ってますから』

そう、彼女は言ってくれた。こんな僕なんかを待つと…。
僕はすごく嬉しくて、それと同時に不安になった。


何時アロランディアへ戻れるかわからない。
いや、戻ることはできないかもしれないのに、人は信じていられるのだろうか…。
待てるのだろうか…。
たった一人を、想い続ける事が、できるのだろうか…。
…何時までも………。

……コワイ……

彼女の心が自分から離れて行ってしまいそうで、遠ざかってしまいそうで、とても怖い。
でも、彼女ならずっと待ち続けてくれるだろうとわかってる。
そういう子だもの、マリンさんは。

でも、不安は拭えない。これならばいっそ攫って行ってしまおうか…。
ふと頭に浮かんだ甘美な誘惑を振り払う。
そんなことをしても意味はないから。

誰よりも、アークよりも僕を理解してくれているマリンさん。
僕でさえも気付かなかった奥底のキモチに気付かせてくれた子。
マリンさんは僕の女神。とても暖かなキモチをくれた、僕に光をくれた女神。
僕の心の拠り所。とっても大切な唯一絶対の女の子。
とても清くて、優しくて…。そして、とってもかわいい子。

『リュートさん、変わってないです。優しいままですよ』

凄く、嬉しかった。

不安はまだまだ消えないけど、まだどろどろと僕を蝕んでいるけど、
それでも、君との再会を願っているよ。

僕だけの女神に幸いを…。

ありがとう、マリンさん。




後書き

リュート×マリンです。
ちょっと（？）わけわかめですが、まぁ、書きたいことはそれなりに書けたかな？という感じです。
リュートって、結構くさい事言う印象が一番強いので、女神なんて言っちゃってますが、
それが一番近いかなと。リュートの想いに。
くさくてもいいじゃん。ね？

ＢＧＭ　地球ぎ




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