やきもち
「こんにちは〜」
静かな魔法院に明るい声が響いた。
この声はアイツだ!そう思って、俺は急いで外に出た。
もたもたしてたら、別のヤツがアイツに対応しちまう…。
部屋から出て、外を伺う。思った通り、アイツが入り口に立っている。
いつも無意味にニコニコ笑ってて、挫けるって事を知らないアイツに、何時の頃からか救われてた。
アイツの笑顔は、なんだかやる気が出る。ずっと、見ていたい…。
アイツの笑顔が見れない日は、なんでだかイライラする。
先生がいても、なんだか満たされない感じ。
…俺、変だ…。
「あ、ユニシスさんこんにちは。先生いますか?」
突然声を掛けられて、心臓が出そうなほど驚いた。
けど、情けない所は、見せたくない。
おう。と言おうとして、口元が強張った。
アイツ、今、なんて言った?
『先生いますか』だとぉ〜〜〜?誰が会わせるか!
「いないよ!」
「え〜〜、何でそんな意地悪言うんですか〜、ユニシスさんは」
頬を膨らませる様が可愛いが、そんな暇ははっきりいってない。
「いないったらいないよっ!!先生は留守だっ!
…何も、先生でなくてもいいだろ?…アクアだっているんだ。
アクアに教えてもらえばいいだろ?歳だって、近いんだからな」
何でいつも先生なんだよ…。
アクアの部屋のドアをノックするアイツを見て、そう思った。
最近、変だ、俺。あいつが来て嬉しいのに、どこか複雑なんて…。
先生に会わせたくないなんて、なんでだろう…?
後書き
ユニシスvマリンですー。
とりあえず片恋っぽくなったなぁ〜。先生に嫉妬するユニ?
うまく書けてれば嬉しいんだけど…。
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